クラウドとは?

 

クラウド(Cloud=雲)とは、クラウド・コンピューティングを略した言葉で、コンピューターの利用方法の1つです。クラウドプラットフォームからネットワーク経由で、データベース、ストレージ、アプリケーションといったITリソースを利用することができます。従来必要であるハードウェアの調達やシステム環境構築などの手間や時間を減らしコストの削減が可能となりました。

現在既に市場には様々なクラウドサービスが使われており、その市場規模は拡大の一途を辿っています。

国内クラウド市場は2015年には1兆円を超え、2018年には2兆円、2020年には3兆5,000億円を超えるといわれています。

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クラウドサービスの種類

 

一言に「クラウド」といっても幅広い意味で使われていますが、クラウドサービスでは大きく3つに分類することができます。

DaaS

DaaSとは、「Desktop as a Service」の頭文字を取った略語です。「ダース」と呼ばれています。クライアントPCのデスクトップ環境をクラウド化し、その環境をインターネット経由で呼び出して使用する形態のことを指します。

SaaS

SaaSとは、「Software as a Service」の頭文字を取った略語です。「サース」と呼ばれています。パッケージ製品として提供されていたソフトウェアを、インターネット経由でサービスとして提供・利用する形態のことを指します。以前はASP(Application Service Provider)とも呼ばれていました。

PaaS

PaaSとは、「Platform as a Service」の頭文字を取った略語です。「パース」と呼ばれています。インターネット経由での、仮想化されたアプリケーションサーバーやデータベースなどアプリケーション実行用のプラットフォーム機能の提供・利用する形態のことを指します。

IaaS

IaaSとは、「Infrastructure as a Service」の頭文字を取った略語です。「イァース」と呼ばれています。システムの稼働に必要な仮想サーバーをはじめとした機器やネットワークなどのインフラを、インターネット上のサービスとして提供する形態のことを指します。これまでのホスティングサービスといわれるサービスと提供範囲の区分ではほぼ変わりません。では何が異なるかというと、IaaSの最後の「サービス」という点になります。サーバーを利用する際に必要なハードウェアのスペックやOSを、ユーザーが自分で自由に選定して、インターネット経由で利用することが可能です。

IaaSの代表的なサービスとしてAmazon Web Services・Microsoft Azure・Google Cloud Platformなどがあります。

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活用事例①

 

オンプレミス環境からクラウド環境へ

現在使用している物理サーバーを丸ごとパブリッククラウドへ移行します。

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活用事例②

 

ハイブリッドクラウドの活用

所有しているデータの質(セキュリティ、量)を考慮し、オンプレミス、プライベートクラウド環境を残しつつ、コスト面やセキュリティの観点により一部パブリッククラウド化を実施し、ハイブリッドな環境を構築します。

要件に応じて使い分けることがハイブリッドクラウドでは可能になります。

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